おすすめのT字カミソリは?選び方や正しい使用方法を解説
T字カミソリは、刃を直接肌にあてて使えるため剃り残しが少なく、産毛までしっかり剃れるのが魅力です。ただし、刃の枚数や機能といった選択肢が豊富なため、どの商品を選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、刃の枚数や機能性にさまざまな特徴があるT字カミソリについて、選び方や正しい使用方法を解説します。
T字カミソリは深剃りしやすいのが特徴
T字カミソリとは、Tの字の形で横軸が刃、縦軸がハンドルになっているカミソリのことです。髭のお手入れに使われるベーシックな形のカミソリで、「替刃タイプ」と「ディスポ(使い捨て)タイプ」に分けられます。
T字カミソリの特徴は、刃が肌に密着するため深剃りしやすく、理容室で剃ってもらったようなつるつるの仕上がりを自宅で再現できること。なお、ハンドルや刃の枚数によって、髭の剃り心地や仕上がりに違いが出ます。
ただし、T字カミソリは刃が直接肌にふれるため、使い方を誤ると肌に負担がかかる可能性も否定できません。T字カミソリによる肌トラブルを防ぐには、正しい使い方を心掛ける必要があります。
T字カミソリを選ぶ際のポイント
T字カミソリを選ぶ際のポイントは、主に「刃の枚数」「刃の交換の有無」「機能性」の3つです。それぞれ詳しく解説します。
刃の枚数
T字カミソリの刃の枚数が増えると、刃と刃の間隔が狭くなり、肌に刃が食い込みにくくなるほか、1枚の刃にかかる圧力が分散され、肌への負担も軽減できます。
一方、1枚刃の場合は、ヘッドが小さく小回りがきくため、細かい部分をさっと剃りたい人や髭が薄い人などに向いています。複数刃よりも安価なので、コストパフォーマンスを重視する人にもおすすめです。
使い勝手やコストパフォーマンス、深剃りの有無、肌への負担の大きさなど、髭剃りの際に重視するポイントを踏まえて、自分に合った刃の枚数を見つけましょう。
刃の交換の有無
T字カミソリを選ぶ際は、刃の交換ができるかどうかもポイントです。
替刃タイプは、刃を交換することで本体を長く使用できます。高機能なものが多いため、機能性を重視する人には替刃タイプがおすすめです。なお、お手入れをしていても刃は劣化し、次第に切れ味が落ちるため、定期的に交換しましょう。T字カミソリの刃は毎日剃る場合は、2週間に1回程度を目安に交換することが必要です。刃の交換目安は、髭剃りの頻度や毛の硬さにもよるので、切れ味の低下を感じたらこまめに刃を交換することが大切になります。
刃を交換しないディスポタイプは軽量なものが多く、旅行のお供などに適しています。ただし、ディスポタイプは、使い捨てを前提に設計されているため、繰り返し使用できないことに注意が必要です。
機能性
T字カミソリを選ぶ際には、自分の髭の状態に合う機能性を備えているかどうかもポイントになります。T字カミソリの代表的な4つの機能は、下記のとおりです。
セーフティワイヤー
セーフティワイヤーは、刃の横滑りから肌を守ったり、通常のシェービング時に肌の食い込みを防いだりできる、複数刃のT字カミソリに備わっている機能です。
首振り機能
首振り機能は、顔のカーブや凹凸に沿ってヘッド部分が動く機能です。剃りにくい部分にも刃がフィットして、きれいに剃ることができます。
スムーザー/ジェルボックス
スムーザーやジェルボックスは、ヘッド部分についた水溶性のジェルやソープが刃の滑りを良くし、肌と刃の摩擦を軽減して滑らかな剃り心地を実現する機能です。なお、シェービング剤と併せて使用することで、より滑らかに剃ることができます。
電動タイプ
電動タイプのT字カミソリは、刃に振動が伝わって肌への摩擦を軽減するため、より肌に優しく髭剃りをしたい方におすすめです。
T字カミソリの正しい使用方法
T字カミソリで剃るときに、肌への負担軽減と快適な剃り心地を実現するためには、使用方法を守ることが大切です。T字カミソリの正しい使用方法について詳しく見ていきましょう。
STEP1:下準備をする
T字カミソリを正しく使うためには、まず下準備が大切です。洗顔料をぬるま湯や水で泡立てて顔を洗い、ほこりや汚れ、汗を流します。その後、蒸しタオルを髭周りにあてて、髭をやわらかくすることが大切です。
蒸しタオルを用意するのが難しい場合は、ぬるま湯で髭に水分を含ませるか、髭が濡れてやわらかくなっているお風呂上がりに髭を剃ることをおすすめします。
STEP2:シェービング剤を塗る
T字カミソリを使用する際は、シェービング剤を適切に塗ることもポイントです。
髭剃り前にシェービング剤を使用する際は、髭1本1本がシェービング剤で包まれるよう、顔全体に塗り広げてください。シェービング剤は、髭をやわらかくして剃りやすくするほか、カミソリの刃と肌のあいだの潤滑剤となり、肌への負担を軽減しながら深剃りをサポートします。
なお、シェービング剤にはさまざまなタイプがあるため、自分に合ったタイプを選びましょう。主なシェービング剤のタイプは下記のとおりです。
<主なシェービング剤のタイプと特徴>
・シェービングクリーム:剃った後も潤いが続くため、乾燥が気になる人におすすめ
・シェービングフォーム:泡がしっかりと毛を包み込むので、毛が濃くて泡を密着させて剃りたい人におすすめ
・シェービングジェルフォーム:肌に刷り込むとジェルから泡に変化するタイプで、しっかり深剃りしたい人におすすめ
・シェービングジェル:透明で肌が見えやすいので、初めて髭を剃る人や髭をデザインしたい人におすすめ
STEP3:力を入れずに剃る
力を入れずに剃ることも、T字カミソリの正しい使用方法のひとつです。T字カミソリで髭を剃るときに力を入れると、肌に負担がかかります。軽量なT字カミソリの場合、剃るときについ力を入れてしまいがちですが、重みのあるT字カミソリを使うことで、自重を活かし余計な力を入れずに剃ることが可能です。
具体的な剃り方は、T字カミソリを水またはぬるま湯で濡らし、毛の流れに沿って上から下に剃る順剃りをした後、鼻の下やもみあげなど、細かい部分のキワ剃りをします。その際、フリップ式トリマーがついているT字カミソリを使っていたら、下ろして剃りましょう。
なお、青髭が気になる場合や剃り残しがある場合は、下から上に逆剃りをします。
STEP4:保湿をする
T字カミソリを使用した後は、肌に残ったシェービング剤を洗い流してから、クリームなどでしっかり保湿しましょう。
髭剃り後の肌は古い角質が除去されているため、スキンケアを行うのに適しています。このタイミングで積極的に、しっかりと保湿をしてください。
T字カミソリの特徴を知り、最適な一本を選ぼう
T字カミソリは、深剃りしたい人や髭が濃いことにお悩みの人にぴったりのアイテムです。また、刃の枚数に応じて、髭が薄い方でもスムーズに剃れます。
今回の記事を参考に、機能性や刃の交換の有無なども比較し、自分に合ったT字カミソリを選びましょう。
教えてくれたのはこの先生!
上嶋祐太先生
新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。 |
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