青髭に有効な対策とは?原因と上手な隠し方を解説

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青髭に有効な対策とは?原因と上手な隠し方を解説

毎日欠かさず髭を剃っていても目立つことがある青髭は、清潔感が損なわれたり、実年齢よりも老けて見られたりするのが悩みの種です。しかし、正しく対策をすれば、青髭を目立たなくできます。

この記事では、青髭が目立つ原因と対策のほか、青髭になりにくい髭の剃り方と、青髭対策をする上での注意点を解説します。

 

青髭が目立つ原因

青髭は、皮膚を通して髭の色素が透けて見えている状態です。では、青髭が目立つのはなぜなのでしょうか。原因として、下記の2つが考えられます。

 

髭の剃り残し

青髭の原因として考えられるのは、髭の剃り残しです。通常、髭を含めた体毛は根元が一番太くなっています。カミソリなどで十分に髭を深剃りできていないと、髭が残ったり、すぐにヒゲが伸びたように感じて青く見えるのです。元々髭が濃く太い人は、毛根の面積が広いため、特に青髭が目立ちやすいでしょう。

また、顔は腕や足などよりも皮膚が薄いため、そもそも体毛が透けやすい部分です。特に、白く透き通るような肌の人は、日焼けした浅黒い肌の人に比べて青髭が目立ちやすくなります。

 

男性ホルモンの分泌増加

男性ホルモンであるテストステロンの分泌が増加することも、青髭の原因になるとも言われています。

テストステロンは、筋肉や骨格、生殖機能などに関わるホルモンで、男性らしさを増加させる要因の1つにもなりますが、髭が生えることもその影響の一環です。テストステロンは男性の成長のほか、抗加齢や健康維持にも関わる可能性があるといわれていることから、軽い運動を続けたり、食事を改善したりして分泌を促すことが望ましいとされています。

なお、テストステロンは大切ですが、分泌が増加すると髭が濃くなる可能性があるとも言われています。

 

 

青髭を目立たなくする対策とは?

気になる青髭を目立たなくするには、大きく3つの対策があります。自分のライフスタイルや、好みに合った対策を選んで、適切に青髭対策を行うことをおすすめします。

 

正しい剃り方で深剃りをする

青髭の対策としてまず挙げられるのは、正しい剃り方によって深剃りをすることです。丁寧に手順を踏んで正しい髭剃りを行えば、無理せず深剃りすることができます。

記事の後半で正しい髭の剃り方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

ファンデーションやコンシーラーで隠す

ファンデーションやコンシーラーなどを使って、メイクで青髭を隠すのも青髭の対策のひとつです。

ニキビ、シミ、色ムラなどをカバーするファンデーションやコンシーラーを使うと、青髭を目立たなくできます。ファンデーションは広範囲に、コンシーラーはスポット的に青髭を隠すのに適しています。

なお、最近では男性用の化粧品も多く登場しているため、メイクが好きな人や興味がある人は、青髭を隠す方法として取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

髭を伸ばしてファッションとして楽しむ

髭を伸ばしてファッションとして楽しむことも、青髭対策のひとつです。どうしても青髭が目立つ場合、髭を剃るのをやめて、長い髭をファッションとして楽しんでもいいでしょう。勤務先などにもよりますが、環境と状況が許せば試してみる価値はあります。

ただし、無精髭はだらしなく、不潔な印象を与えるため、髭を伸ばしているあいだも伸ばした後も、トリマーやハサミなどで定期的に髭のお手入れが必要です。

 

髭の整え方はこちら:口髭の整え方とは?かっこいい形を維持するお手入れ方法を解説

 

 

青髭になりにくい髭の剃り方

ここからは、青髭になりにくい髭の剃り方をご紹介します。髭剃り前のケアを正しく行い、肌に負担をかけずに深剃りをすることがポイントです。

 

蒸しタオルで髭周りを温める

髭を剃る際は、まずぬるま湯や水で洗顔をして、ほこり、汚れ、汗を落とします。その後、蒸しタオルを髭周りにあてて、髭をやわらかくすることが大切です。蒸しタオルを用意するのが難しい場合は、ぬるま湯で髭を濡らし、水分を含んでやわらかくなっているお風呂上がりに髭を剃るといいでしょう。

肌と髭がやわらかい状態で髭を剃ると、カミソリの刃が引っかかりにくくなり、肌への負担を軽減してスムーズに深剃りができます。

 

シェービング剤を使う

青髭にならないためには、シェービング剤を適切に使ってしっかり剃ることが大切です。髭剃りをする前に、髭1本1本がシェービング剤で包まれるよう、顔全体に塗り広げてください。

シェービング剤は、髭をやわらかくして剃りやすくするほか、カミソリの刃と肌のあいだの潤滑剤となり、肌への負担を軽減しながら深剃りをサポートします。

 

また、シェービング剤によってカミソリの刃の滑りが良くなるため、肌負担を減らしながら深剃りしやすくなり、青髭が目立ち始める時間を遅らせるのに役立ちます。

保湿成分が配合されたシェービング剤を使えば、髭剃りで古い角質も除去されることによって起きやすい肌の乾燥を軽減し、すこやかに保つことに繋がります。

 

切れ味の良い刃のカミソリを使う

髭の剃り残しが多いことは、青髭を目立たせる要因のひとつです。切れ味が悪くなったカミソリの刃は、髭の剃り残しを助長するだけでなく、何度も髭を剃ることで肌への負担も増えます。

そのため、毎日カミソリを使う方は2週間に1回を目安にカミソリの刃を交換して、切れ味の良い状態で髭剃りを行うことが大切です。

 

 

青髭の対策をする上での注意点

青髭の対策をする際には、いくつか注意すべきことがあります。髭剃り前やアイテムの使用時の注意点について、詳しくご紹介します。

 

肌と毛を温めてから剃り始める

前述したとおり、髭剃りのファーストステップは肌と毛を温めることです。温めると毛穴が開いて毛が立つため、無理せず簡単に髭を深剃りしやすくなります。結果として髭の剃り残しが少なくなり、青髭が目立たなくなることにつながるでしょう。

髭剃りの前には、蒸しタオルで髭をやわらかくするか、ぬるま湯で髭に水分を含ませるようにしてください。

 

除毛クリームは顔に使用しない

青髭対策として、顔に除毛クリームを使うのは避けてください。除毛クリームは、毛の主成分であるケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させます。その後、物理的にヘラなどで取り除くことで、毛を除去することが可能です。

顔の皮膚は腕や足などの皮膚より薄く刺激に敏感で、また目や鼻、口などの粘膜に入る可能性があるため、除毛クリームを顔に使うのは絶対にやめて、使用方法を守ることが大切といえるでしょう。

 

毛抜きや脱毛ワックスを使用しない

毛抜きや脱毛ワックスによる青髭の処理は、毛穴や肌に大きな負担を与える可能性があることを覚えておきましょう。また、引っ張って抜く際に毛穴が広がるため、雑菌や皮脂が毛穴に溜まり、毛根を包んでいる部分に起こる毛嚢炎(毛包炎)などの炎症や、毛穴の黒ずみの原因になる場合もあります。ほかに、毛穴が傷付いた結果、髭が皮膚の内側に伸びてくる埋没毛という状態になることもあり、その多くは皮膚科での治療が必要になります。

なお、毛嚢炎になると、痛みやかゆみといった不快な症状を伴う赤みを帯びたブツブツや白い膿ができ、見た目にも青髭以上に目立つ可能性があるため注意が必要です。

 

 

適切なアイテムと正しいケアで青髭を軽減しよう

青髭は、髭剃り後に皮膚の下に残った髭が原因とされています。そのため、カミソリでしっかり髭を深剃りすることが、青髭対策の基本です。ただし、切れ味の悪くなったカミソリを使用したり、髭剃り前の準備を怠ったりすると、肌トラブルの原因になります。

 

切れ味の良いカミソリと保湿効果のあるシェービング剤を使い、正しい方法で髭を深剃りして、青髭が目立つのを防ぎましょう。

また、髭剃り後は忘れずに、顔に残ったシェービング剤を洗い流して顔を拭き、化粧水や乳液、クリームで保湿することをおすすめします。

 

教えてくれたのはこの先生!

上嶋祐太先生

新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。