すね毛が濃い原因とは?濃くなる理由と対策を解説

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すね毛が濃い原因とは?濃くなる理由と対策を解説

最近ではおしゃれや身だしなみの一環として、すね毛を処理する男性が増えてきました。しかし、元々すね毛が濃い人の中には、「剃ることでさらに濃くなるのでは」「うまくお手入れできるかわからない」など、お手入れを躊躇したり、お手入れ方法に悩んだりする人も多いようです。

この記事では、すね毛が濃い原因やすね毛の適切なお手入れ方法のほか、濃いすね毛をカミソリで剃る際のポイントを解説します。

体毛で気になる部位は脚・太もも・すね

体毛の悩みはデリケートなだけに、なかなか相談しにくいものです。特に、濃いすね毛については、「自分のすね毛だけが濃い」「人に笑われる」といった心配が先に立ち、一人で悩んでいる人が多いかもしれません。

シック・ジャパンの調べ(※)では、自身の体毛が気になる部位の1位は「脚・太もも・すね」で31.7%、2位は「おなか」と「アンダーヘア」で28%という結果でした。年齢別に見ると、10代が脚や脇、腕、背中、おなか、手・指など、さまざまな部位の体毛を気にしており、20代になると脚の体毛について多くの人が気にしていることがわかっています。

また、体毛が気になるタイミングについては、「肌を露出する服を着たとき」などの人目が気になるシーンのほか、「入浴時」や「鏡を見たとき」といった、自分と向き合うシーンでも気になる人が多いようです。
濃いすね毛がコンプレックスになっている場合は、適切なお手入れをすることで自信が持て、人生を前向きに過ごせるきっかけにもなるでしょう。

※2022年3月、自社調べ(WEB調査/16~69歳男性/n=1,100)

すね毛が濃い原因

すね毛が濃い原因としては、遺伝やホルモンバランスの乱れ、誤ったすね毛の処理などが考えられます。それぞれの詳細は、下記のとおりです。

 

遺伝

すね毛が濃い原因のひとつは遺伝です。体毛の濃さは遺伝しやすいことが知られており、生まれつき体毛が濃い場合は、遺伝の可能性が高いといえます。

今はさほど体毛が濃くなくても、両親の体毛が濃い、両親の体毛は薄いが祖父母など身近な親戚に体毛が濃い人がいるといった場合は、遺伝により将来的に体毛が濃くなる可能性が考えられるでしょう。特に、10~20代の時期に体毛が濃くなりやすいとされています。

 

 

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、すね毛が濃い原因とされています。体毛の濃さに深く関わるホルモンである「テストステロン」は、男女共に体内で生成されますが、男性のほうが多く生成されます。

通常、テストステロンは思春期に分泌量が増加して、生殖器の成長や声変わりといった男性的な特徴(第二次性微)を発現させますが、すね毛や髭、腕毛、胸毛なども第二次性微のひとつなので、この時期になると徐々に、体毛が濃くなることがあるかもしれません。

テストステロンの分泌は、20~30代をピークとして減少に転じます。一方で、喫煙、過度な飲酒、睡眠不足、バランスの偏った食事といった生活習慣の乱れやストレスなどの外的要因によってホルモンバランスが乱れると、一時的に体毛が濃くなる可能性があります。

 

誤ったすね毛処理

誤ったすね毛処理も、すね毛が濃い原因のひとつです。切れ味の悪くなったカミソリを使ったり、シェービング剤を使わずにお手入れしたりすると、毛根にも周囲の皮膚にも負担が加わり、太くて硬い毛が生えてくることがあります。また、脱毛の施術を受けることによっても、施術前よりも太くて硬い毛が生えてくることもありますが、これを「硬毛化」と呼びます。

硬毛化の原因は特定されていませんが、毛根への過度な刺激や施術によって受けたダメージを治そうとする作用によるものと考えられており、皮膚や毛穴を傷付けないようすね毛処理には注意が必要です。

 

濃いすね毛のお手入れ方法

続いては、濃いすね毛を適切にお手入れする方法について、3つのケース別にご紹介します。自分の状況や、理想的なすね毛の状態に合ったお手入れ方法を選びましょう。

 

初めてすね毛をお手入れする場合

体毛の処理方法には、大きく分けて「除毛」と「脱毛」があります。除毛はカミソリや除毛クリームで皮膚の表面に出ている毛を取り除くことで、脱毛は毛抜きやワックスなどで毛根から毛を除去することです。初めて濃いすね毛のお手入れをする場合は、肌への負担が少ない除毛をおすすめします。

なお、すね毛が濃い人や太い人は、いきなりカミソリを使うと刃に毛が絡まってうまく処理できなかったり、毛が引っ張られて痛みを感じたりすることがあります。そのため、トリマーなどで毛量を減らしてからカミソリを使用することがおすすめです。ほかに、初めて濃いすね毛を処理するときは、除毛クリームも適しています。

除毛クリームは、体毛を構成するケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させ、ヘラなどで物理的に取り除くことで毛を除去します。一度に広範囲を処理することが出来るため、毛が太い・濃い・多い人には手軽な方法と言えるでしょう。

 

 

適度にすね毛を残したい場合

適度にすね毛を残したい場合は、すね毛をすいてボリュームを減らす「トリミング」が適しています。

濃いすね毛を急になくすことに気恥ずかしさを感じる人や、すねがつるつるになることに抵抗がある人には、適度にすね毛を残す方法がおすすめです。毛の量や長さを調整できるトリマーなどを使うと、手軽に自然な形ですね毛を残せます。

 

 

薄いすね毛や細いすね毛を処理したい場合

薄いすね毛や細いすね毛を処理したい場合は、カミソリで剃って除毛しましょう。具体的な方法は、まずシェービング剤を手に取り、毛が生えている部分にまんべんなく塗り広げます。その後、カミソリを水で濡らして、毛の流れに逆らって下から上に剃ることですね毛をつるつるに処理できます。

また、カミソリですね毛を剃ると、古い角質も取り除かれ、肌がきれいに見えることもメリットのひとつです。

一方、脱毛をする場合は、セルフケアや医療機関・サロンでお手入れする方法が考えられます。セルフケアで脱毛をする場合は、ワックスやテープ、毛抜きなどで毛を取り除く方法がありますが、毛根や周辺の皮膚に負担がかかるためおすすめできません。

プロによるケアは安全性が高いですが、複数回にわたって通う必要があり、セルフケアに比べて費用と時間がかかるのがデメリットです。

関連記事はこちら:すね毛を剃ると濃くなる!?適切な処理方法を解説

 

 

濃いすね毛をカミソリで剃るポイント

カミソリを使って濃いすね毛を剃る場合、適切な事前準備とアフターケアが大切です。濃いすね毛をカミソリで剃る際の、2つのポイントについて見ていきましょう。

 

 

事前に肌と毛を温め、水分を含ませる

カミソリを使ってすね毛を剃り始める前に、蒸しタオルなどで肌とすね毛を濡らし、温めることが大切です。すね毛は水分を含むことでやわらかくなって、剃りやすくなります。

蒸しタオルの用意が難しい場合は、ぬるま湯ですね毛に水分を含ませるか、毛穴が開いてすね毛がやわらかくなっているお風呂上がりに剃るのがおすすめです。

 

 

すね毛を剃った後は保湿をする

すね毛を剃った後の肌は古い角質が除去され、肌のバリア機能(角質層)が低下したデリケートな状態です。

肌に残ったシェービング剤をぬるま湯や水で洗い流し拭き取った後に、乳液や保湿クリームなどを使って肌を保湿しましょう。

正しいお手入れ方法で濃いすね毛の見た目を変えよう

多くの男性が悩む濃いすね毛は、適切なお手入れ方法によって見た目を変えることが可能です。切れ味の良いカミソリや除毛クリーム、シェービング剤のほか、アフターケアのためのスキンケア用品といったアイテムがあれば、すぐにお手入れを始めることができます。

使いやすいアイテムをそろえて、自宅でのすね毛ケアにトライしてみてはいかがでしょうか?

 

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教えてくれたのはこの先生!

上嶋祐太先生

新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。