【男性向け】除毛クリームの使い方は?特徴やポイントを解説

体毛が気になるけれど、カミソリで剃っていいのかどうか迷っている男性も多いのではないでしょうか。カミソリのほかに、体毛処理の方法としておすすめしたいのが除毛クリームです。
除毛クリームは、広い範囲の体毛を簡単に処理できる便利なアイテムですが、使い方を誤ると処理がうまくいかなかったり、肌トラブルを引き起こしたりする可能性があります。
この記事では、除毛クリームの特徴や使い方のほか、使用時のポイントについて解説します。
除毛クリームは体毛をまとめて除去できるアイテム
除毛クリームは、手軽に体毛をつるつるにできるアイテムです。特に、腕や脚などの広範囲の体毛をまとめて処理するのに適しており、肌への負担が少ないのが特徴です。
まずは、除毛と脱毛の違いや、除毛クリームを使って体毛を除去する仕組みについて解説します。
除毛クリームが体毛を除去する仕組み
除毛クリームは、毛の主成分であるケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させ、ヘラなどで物理的に取り除くことで毛を除去します。
クリーム状になっているため、肌に直接塗り広げやすく、腕や脚のような広い範囲を一度に処理できます。また、カミソリのように刃で毛を切るわけではないので、処理後のチクチク感が少ないのも特徴のひとつです。
除毛と脱毛の違い
除毛クリームによる処理は、脱毛ではありません。除毛と脱毛は、どちらも体毛を取り除くことを目的としていますが、その方法や仕上がりに違いがあります。
除毛は、皮膚の表面に出ている毛を取り除く方法で、除毛クリームやカミソリがこれに該当します。毛根は残ったままのため、毛が再び皮膚の表面に出るまでの時間が短い一方で、痛みを伴わず手軽に処理できるのがメリットです。
一方、脱毛は毛根ごと毛を取り除く方法で、脱毛ワックスや毛抜きがこれに該当します。脱毛の場合、毛根が再生して毛が皮膚の表面に出るまでには時間がかかり、効果が長持ちしますが、処理の際に痛みを伴うことがほとんどです。なお、毛根を破壊して二度と毛が生えてこないようにする方法も脱毛の一種で、医療レーザー脱毛が知られています。
除毛クリームが体毛を除去する仕組み
除毛クリームは、毛の主成分であるケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させ、ヘラなどで物理的に取り除くことで毛を除去します。
クリーム状になっているため、肌に直接塗り広げやすく、腕や脚のような広い範囲を一度に処理できます。また、カミソリのように刃で毛を切るわけではないので断面が鋭利になりにくく、カミソリと比べてチクチク感が少ないのも特徴のひとつです。
除毛クリームはどんな男性におすすめ?
体毛を処理する方法はさまざまありますが、中でも除毛クリームは、効率的に広範囲の体毛を処理できます。ここでは、どのような男性に除毛クリームが適しているのかを解説します。
初めて体毛ケアをする男性
初めて体毛を処理する場合、いきなりカミソリを使うと長い毛が刃に絡まったり詰まったりして、処理がスムーズに進まない場合もあります。こうした場合は、カミソリよりも除毛クリームを使ったほうが簡単かつ安全に処理できるでしょう。
除毛クリームは、クリームを塗って放置し、ヘラなどでこそぎ落とすという方法で、クリームといっしょに体毛を取り除けるのが特徴です。初めての方は、まず除毛クリームを使用し、伸びてきた毛をカミソリでメンテナンスすると、安全かつ効率的にケアを続けられます。
処理後のチクチクが気になる男性
カミソリで毛を剃ると毛の断面が鋭くなるため、伸びてきたときにチクチクして不快に感じることがあります。特に、肌が敏感な方の場合、このチクチク感がストレスになるかもしれません。
除毛クリームは毛を軟化させて取り除くため、毛の断面が鋭くなりにくく、処理後のチクチク感を軽減できます。処理後の肌触りを重視する男性には、除毛クリームがおすすめです。
毛が濃い、または毛が太い男性
毛が濃かったり太かったりすると、カミソリでの処理は刃に毛が詰まりやすく、頻繁に洗い流しながら処理を進めなければなりません。これにより、処理時間が長くなるだけでなく、カミソリの切れ味が悪くなることもあります。
除毛クリームであれば、ヘラなどを使ってまとめて毛を取り除くため、毛が詰まる心配がありません。また、広範囲の毛を一度に処理できるため、毛が濃い男性でも効率的に体毛ケアが行えます。
除毛クリームの基本的な使い方のステップ
除毛クリームを使用する際には、正しい手順を守ることで安全に効果的な除毛が可能です。ここでは、除毛クリームを使った体毛ケアの、基本的なステップを解説します。
STEP1:パッチテスト
初めて除毛クリームを使用する場合は、事前のパッチテストがおすすめです。パッチテストを行う際は、少量のクリームを腕や脚の目立たない部分に塗布し、製品に記載されている放置時間が過ぎたら洗い流します。
その後、24時間以内に赤みやかゆみ、腫れが出た場合は、その製品の使用を避けてください。肌に合わないクリームを使用すると肌トラブルを引き起こす可能性があるため、このステップは必ず実施しましょう。
STEP2:除毛クリームを塗って放置
パッチテストで肌の赤みやかゆみなどの症状が出なければ、実際に除毛クリームを使用します。除毛する部分に適量の除毛クリームを塗布し、製品に付属しているヘラやスポンジを使って毛が完全に隠れる程度の厚さ(1~3mm程度)に、均一に塗り広げるのがポイントです。
除毛クリームを塗ったら、製品に記載されている目安時間に従って放置します。通常は10分程度ですが、これよりも長いあいだ放置すると肌トラブルを引き起こす可能性があるため、説明書を必ず確認し、指定の時間を守ってください。
STEP3:除毛クリームを取り除く
放置時間が経過したら、製品に付属しているヘラやスポンジを使用してクリームを取り除きます。ヘラは肌に垂直にあて、優しくこそぎ取るようにしてください。
このとき、体毛がクリームといっしょに、スムーズに取れるのを確認しながら進めましょう。
STEP4:洗い流して保湿
クリームを取り除いた後は、除毛剤が肌に残らないように、水かぬるま湯を使って肌をしっかり洗い流します。残留物があると肌にダメージを与える可能性があるため、丁寧に洗い流すことが大切です。
処理後の肌はデリケートな状態になっているため、乳液や保湿クリームを使用して、十分に保湿してください。
除毛クリームを効果的に使うためのポイント
除毛クリームの誤った使い方によっては、処理がうまくいかなかったり、肌トラブルを招いたりすることがあります。ここでは、除毛クリームを効果的に使うためのポイントを解説します。
使う頻度や部位に注意する
除毛クリームを使用する頻度は製品によって異なりますが、一度使用した後、次の使用までに3日以上間隔を空けることが望ましいでしょう。頻繁に使いすぎると肌への負担が増え、トラブルの原因になることがあります。
なお、顔やVIOなどのデリケートな部分に、除毛クリームを使用してはいけません。これらの部位は肌が特に敏感なため、刺激が強く感じられることがあります。製品の説明書に記載された使用可能な部位を、必ず確認してください。
自分に合った製品を選ぶ
除毛クリームは、製品によって毛の太さや処理にかかる時間が異なります。例えば、濃い毛や太い毛に対応したしっかり除毛できるタイプや、敏感肌向けのやさしく除毛できるタイプなどが市販されています。自分の毛質や肌質に合った製品を選ぶことで、効果的な除毛が可能です。
放置時間の目安をしっかり守る
除毛クリームは、毛の主成分であるケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させ、ヘラなどで物理的に取り除くことで毛を除去するため、毛を軟化させるための放置時間が必要です。放置時間の目安をしっかり守ることが、効果を得られるポイントといえます。
また、除毛クリームには、成分特有のツンとしたにおいがある場合がありますが、近年ではにおいを軽減したタイプや香り付きの製品もあります。こうした製品を選べば、においが気になりにくいので放置時間も不快感が少なく、放置時間をきちんととれるのでおすすめです。
除毛クリームをしっかり取り除く
除毛クリームで体毛を除毛する際は、処理後に除毛クリームをしっかり取り除くことが大切です。ヘラやスポンジを使用し、こそぎ取るようにすることで、軟化した毛を効果的に取り除けます。ヘラは、木製など肌触りのやさしいものを選ぶとしっかり肌に当てられるのでおすすめです。
クリームが肌に残ったままだと、除毛が不完全になるだけでなく、肌への刺激やトラブルを引き起こす可能性があります。最後に、水やぬるま湯で洗い流すことも忘れないようにしましょう。
除毛クリームで快適な体毛ケアを始めよう
除毛クリームは、手軽に広範囲の体毛を処理できる便利なアイテムです。初めて体毛ケアをする方や、毛の濃さやチクチク感が気になる方には、特におすすめの方法といえます。
除毛クリームは、使用する前に必ずパッチテストを行い、自分の肌に合った製品を選ぶことが大切です。また、使用時には指定の放置時間を守り、しっかりと取り除いて洗い流すことも、肌トラブルを起こさないためのポイントといえます。
この記事を参考に、除毛クリームの正しい使い方をマスターして、快適な体毛ケアを始めてみてはいかがでしょうか。
教えてくれたのはこの先生!
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上嶋祐太先生
新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。 |
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