よくある質問5選!お顔そりのギモンを皮膚科医が解説
シック・ジャパンの調査によると過去1年以内に顔の産毛ケアを行った女性は9割以上とお顔剃りはすでに女性のデイリーケアとして一般的なものになっています。一方で、「シェービング方法の正解が分からない」と答えた方が約6割と、お顔そりの方法に自信がない方が多いようです。*
今回は皮膚科医の山﨑まいこ先生に、よくある間違いや質問を解説してもらいました!
Q1 お顔そりは肌に悪いのでは?
A.直接顔に刃を当てて行うお顔そりは肌に悪いのではと勘違いされることがあります。しかし正しい方法で行えば、実は肌へのメリットがたくさんあります。
本来、肌の表面にある角質は約1か月単位でターンオーバーし新しい角質に生まれ変わっています。しかし何らかの原因で正しくターンオーバーがされないと、肌の表面に古い角質が溜まります。
古い角質は肌のくすみやシミの原因になるので、お顔そりによって定期的に除去することが大切です。
また顔の産毛がなくなることでスキンケアの入りがよくなる、メイクのノリが良くなるなどメリットがあります。
ただし、角質は肌のうるおい保つために大切な組織ですので取りすぎはNG。
お顔そりをするときには、シェービング剤を使い優しい力加減でお顔そりをする、お顔そり後にはしっかりと保湿をするなどシェービング時のケアを適切に行うことで、必要な角質は残しつつ、古い余分な角質だけを除去することができます。
リンク> 顔剃りでトーンアップ?皮膚科医が解説、お顔そりのメリットや鉄則
Q2 産毛ケアの適切な頻度を教えてください。
A.鼻下や眉毛のあたりなど、産毛が気になる部分は週に1回程度がおすすめです。お顔全体はご自身の毛の状態に合わせて、2‐3週間に1回程度ケアするのがよいでしょう。
また忘れがちですが、古い刃を使い続けるとカミソリの滑りが悪くなり肌にダメージを与える原因にもなりますので、3回ほど使用したら新しい刃に変えるのがおすすめです。
Q3 乳液や洗顔を使って剃っても大丈夫ですか?
A.専用のシェービング剤を使うのがおすすめです。お顔そりで大切なことは肌の摩擦を減らすことです。
乳液や洗顔は顔を剃ることが主目的ではないため、保湿力やカミソリの刃の滑りの良さが不十分です。何もつけないよりはましですが、肌へのやさしさを考えると、保湿力がありカミソリの刃の滑りをよくする目的で作られた専用のシェービング剤を使うことが大切です。
Q4. 顔脱毛を行っている間もお顔そりは併用できますか?
A.はい、できます。
毛が残ったまま脱毛を行うと肌にダメージを与える可能性があるため脱毛を行う前には、きちんと産毛を剃ることが大切です。また脱毛機械で反応しないような産毛や毛の濃い部分は、カミソリでのお顔そりも併用しながら、ケアをするのがおすすめです。
脱毛直後は肌が敏感になっている可能性があるので、脱毛後3日~1週間後経ってからカミソリを使ったお顔そりをするのがおすすめです。
Q5. お顔そりすると産毛は濃くなりますか?
A.よく聞かれる質問ですがお顔そりで毛が濃くなることはありません。ただし成長の過程やホルモンバランスの関係で毛が太くなることがあるので、その影響と混同されている方が多い印象です。
お顔そりで産毛が濃くなることはないので、毛が気になる方は適切な頻度でシェービングをするのがおすすめです。
いかがでしたでしょうか?みなさんも正しくお顔を剃って理想の肌を手に入れてくださいね。
*2022年2月実施、博報堂自主調査、調査対象 20~40代女性1,000名
教えてくれたのはこの先生!
山﨑まいこ先生
まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017年東京・代官山にクリニックを開業。 外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求。 オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。 |